会社プロフィール

日本にはワインを輸入・販売する会社が400社ほど存在すると言われています。
当社は長年の酒免許が緩和された2003年の翌年、2004年に創業しました。

100年以上続く免許制度に守られた旧態依然とした保守的な業界にあって、我々は理想的なワイン業界の未来のVISIONを描き、そして我々の理想を実現していくために、流通/プロモーション/価格体系/品質保持体系/営業やブランディングのサイエンス/人事制度/研修制度/ファイナンスの自立性等々、数々の“業界初”の試みにチャレンジしてきた先鋭的でイノベーティブなベンチャーマインドを持つ会社です。

我々が「ヴァンパッシオンが他のインポーターと決定的に違う」と考えている点について、いくつかの特徴的な点を抜粋してご説明したいと思います。

1 正規エージェント型であること/独立型であること

ワインインポーターという事業は大きな資金が必要となる業態であるため、ある程度以上の基盤的な環境の整った中堅企業の多くは大手ビール会社など大企業の子会社が多い中、ヴァンパッシオンは業界内で数少ない独立系の「正規エージェント型インポーター」です。資本金30万円から起業した当社は、ベンチャースピリットを持ち、固定観念にとらわれない自由な発想と若い力で、常にイノベーションを起こしながら業界に変革をもたらしてきました。

一口にインポーターと言っても、著名で需要の高いワインを、イギリス、オランダ、香港、アメリカ等各国セカンダリー市場で買付け並行販売を行うトレーダー型の企業と、生産者との直接の人間関係を持ち、信頼に基づき生産者に成り代わって中長期的にブランディングや適正な販売を行う正規代理店型の企業に分かれます。当社は正規エージェント型インポーターとして、生産者が丹精込めて造ったワインを、そのままの味わいと品質で消費者にお届けすることを使命としています。日本に長期的なファンを増やすことで安定的・継続的な販売を行い、サステナブルな農業と、アーティストたる生産者たちを支援する存在であり続けています。

2 ファインワイン特化型であること/品質管理の完璧化を宣言した初の存在であること

ワインにはシンプルに飲んで美味しくリーズナブルなデイリーワインから、芸術性すら感じさせる偉大なファインワインまであります。
当社は全て「ファインワイン」に特化していますが、我々の定義する「ファインワイン」とは有名であることや高価であることを意味していません。
どのような価格帯においても、ワインを造っている「人の個性」と、そのワインが育まれる「土地の個性」の両者が高い次元で感じられるワインを我々はファインワインと定義し、そうしたワインのみを扱うというポリシーを貫いています。

例えば、ピアノの演奏でも、単に上手な演奏と、観衆が涙するほどに感動を与える演奏とがあると思います。ワインの場合では、葡萄が生まれ育った土地の個性と、その作り手の想いや情熱がありありと見えてくるようなワインは、単に美味しいだけに留まらず、人の心に感動をもたらしてくれるファインアートの如き価値を持つと我々は信じています。

また当然、それら「感動をも与えるようなワイン」は、デリケートで繊細なディテールを味わいの中に持ち併せますので、我々は徹底したQuality Controlのもと、現地の味わいをそのまま味わっていただけるよう、輸入の過程はもちろんのこと国内流通の過程まで細心の注意を払って、大切にワインをお届けしています。我々は輸入するワインすべてを現地インランドや日本国内の配送も含めて「通年100%リーファー」とすることを2004年創業時から実行し、輸入バックラベルにその宣言を品質保証として記した初のインポーターです。

3 理念実現型であること

我々は数多くの株主様に支援された株式会社として利潤を追求する存在ですが、逆説的に我々の理念を実現することが結果として企業の成長と利益につながるという考えで経営されているチームです。それは社員一人一人がお客様や生産者の皆さまから「ありがとう」を頂ける量を最大限にすること、即ち笑顔と感動を数多くの方にもたらすことができる個々の集団であることが公正・適正な利潤に繋がる、つまり利潤は目的ではなく手段と捉えて活動しています。

もちろん、「商売の安定継続のため」、「従業員の安定雇用や待遇改善あるいは結果を出している方に報いる原資を持つため」、「株主様やお取引先様など各ステークスホルダーにプロとして当たり前のリターンを生み出すため」…といった、企業として当然の責務を果たすためにも利潤確保は最大限に追求をしていますが、すべての根幹にあるのはヴァンパッシオンの経営理念の実現にあり、決してブレない軸として保持し続ける努力を行っています。